大学生のパーラメンタリーディベートには、North American (NA) Style, Asian Parliamentary Style, British Parliamentary (BP) Styleという3種類の型が存在し、それぞれチーム数や季節などが異なります。
NA Style
NAは3種類の型の中で最も短く単純で、主に1年生の4月~10月の間に行われます。2人で1チームを結成し、肯定側(Government)と否定側(Opposition)の2チームに分かれます。NAでは、20分の準備時間の後、最初に話すLeader、議論を深めるMemberと、最後に試合を総括するReplyの3種類の役割が存在し、それぞれ7分・7分・4分スピーチをします(ReplyはLeaderスピーカーが兼ねます)。
Asian Style
Asianは、NAにWhipというスピーカーを追加した型で、主に1月〜4月の間に行われます。Asianの最大の特徴は、論題発表時に3種類の異なる論題が与えられ、各チームの希望順位によってその試合の論題が決まるVeto制というシステムです。Veto制により双方のチームがそれぞれ得意な論題を選択できるため、より戦略的に戦うことが出来ます。さらに、Whipスピーカーが加わることで議論がより深まるとされています。
BP Style
BPは、NAやAsianと大きく異なる形式で、主に9月~12月の間に行われます。BPでは、肯定・否定はさらにOpeningとClosingという2チームに分かれ、Opening Government (OG)、Opening Opposition (OO)、Closing Government (CG)、Closing Opposition (CO)の4チームで1位~4位をかけて競い合います。海外において主流の形式であり、大学ディベートの世界大会(WUDC)やヨーロッパ大会などが存在するほか、ほぼ毎週どこかで国際大会も開かれています。